言葉は通じなくともまた行きたくなるお店

ワタクシが初めて淮南牛肉汤なるものを食したのは

インスタント食品だった。

そのインスタント食品の仕上がりが上々だったのかどうかは知らないが、
とにかく美味しくいただいた。・・・ま、単純に好みの味だったのね〜。

インスタントでもこの美味しさってことは、ちゃんとしたお店ならば
もっと美味しいに違いない！と思ったワタクシは、
コノ淮南牛肉汤なるものを探してみようと思い立ったわけでござる。

まー、でも。なんとなく、なんとなくだケド、
七宝老街にありそうな気がしていた。
……というより、多分何度も七宝老街内でお店の前を通りかかっていて
意識せずとも深層心理にインプットされてたのよね。

やっぱり、あるんだもの❤七宝老街に✨

ってことで、4月のとあるうららかな午後・・・
やってまいりました、七宝老街。

PCで検索した住所を頼りにお店を探すと、

ああ、やっぱり(⌯꒪͒ ૢ∀ ૢ꒪͒)♪

以前、適度に人が入っているお店ということで気になってた所！

正宗淮南牛肉汤（横沥路×青年路 横沥路18号 七宝老街内）

中国に多い、赤地や黒時に黄文字（or金文字）の店名を冠するタイプではなく
白地に赤という看板がシンプルに見えて逆に目を惹く・・・そんなお店。

以前通りかかった時は、結構お客さんが入っていたのが目に留まって
立ち止まって観察したことがあったのだケド、
あの時は淮南牛肉汤というものがよく分からずにスルーしたんだなぁ、多分。

思えば、あの目に留めつつもスルーした日から、ご縁があったのかもしれない。

コノ日は普段寝坊助でランチタイムを逃すワタクシにしては珍しく
午前10時半頃という奇跡的な時間ににココにいたので、
普段とは逆の意味であまりお客さんはおらず・・・。
※普段、ワタクシの外食ランチは午後3時以降なのでどこでも客がいないのｗ

老板とおぼしきオジ様が豆腐皮を細くスライスする作業に没頭されていた。
その包丁の手をとめて、優しげな眼差しで「何にするの？」とおっしゃる。

勿論、牛肉汤ネ。正式には牛肉粉丝汤だケド。
そしてワタクシ、コノ日は予習をしていたのだ。
淮南（←地名ね、念のため）では牛肉粉丝汤と一緒に
中国式パンみたいなのを食べるっていうのを下調べしてたの。
メニューにソレっぽいものがあったので、追加注文したら、
「あそこから自分でとって。あ、ソレ一個1元ね。」と言われた。

葱油烧饼（1元＝約20円）

老板がとても親切で、下（上だったかな？）にある方が焼きたてだよーと教えてくれたので
当然焼きたてをとったのだケド、コレがこのままでめっちゃウマいの❤

少ない語彙力で精一杯、ソノおいしさを形容するならば、
「フォカッチャからオリーブオイルを抜いて、葱油を塗し、平べったくしたもの」
って感じ？（・・・結局分かりにく過ぎるだろーが(ะ`♔´ะ) ｶﾞﾙﾙﾙ！）
パリパリっとした感触で、
ジトッとした油っこさもなく、ほどよい塩気と葱油の香りが食欲をそそる系！
ホント美味しいの(⑅ n´∀`n)

あまりに美味しさについついこのまま食べ尽くしてしまいそうだケド
でも、多分コレ・・・スープにつけたりして食べるんだろうな。
ってことで、自粛して、スープが来るのを待つ。

↑ 葱油烧饼の齧った部分をうまく隠してみたｗ

牛肉粉丝汤（小：9元＝約176円）

ほわ〜っ♪ええ香りじゃ〜(´◡`❤)

優しいお味。といっても薄いわけじゃない。
ちゃーんと牛のエキスを感じる。

羊肉のスープも牛肉のスープも匂いが苦手な人はいると思うケド、
コチラは比較的クセがなく、万人ウケしそうな感じがする。
ほんと、臭みがあまりない。
（ワタクシは獣臭については麻痺してるのであまりアテにならないかもだケドｗ）

ぶっちゃけ。
ワタクシの午前10時半なんていうのは、もれなく前日の酒が体内に残ってるわけねっ☝
自慢じゃーないんデスケド！！（←ホント何の自慢にもならないぉー）

そんな酒明けの体の隅々に優しい牛肉スープがしみ渡っていくの。

美味しいスープを吸った粉丝（春雨）と豆腐皮・・・
こうした優しい具材がまた酒明けの体を優しく包んでくれる。

隣のテーブルでは老板が、横幅40cmくらいはありそうな豆腐皮をせっせと
細切りにする作業をされていて、
「ああ、ワタクシが今食べている豆腐皮もコノおじさまがせっせと千切りにしてくれたのね」
としみじみしちゃう。

しかも、コノ老板が超いい人っ(*´ω｀*)

注文した以降は目立たぬように心がけていたつもりなのに、
「どこの国の人？」と聞かれちゃって、「日本です・・・」と答えると、

「日本人って辛いモノ大丈夫なんだね？」
って言われた。

。。。いやね、元々ほんのりピリ辛なんだケド、個人的には辛さが足りなくて
卓上の辣醤を足して食べてたのｗ

　　↑
こんな感じデスが、何か問題でもｗ？

一応、自己弁護じゃないデスが、コチラは辣醤も美味しくて、
元々の牛肉スープの味をあまり損ねないのよ！
例の葱油のパンも一緒にいただくと、小サイズでも充分にお腹いっぱい。
コレで全部で10元だもんっ（*'∀'人）❤*+幸せよね♪

老板のオジ様は色々話しかけてくださったケド、
もしかすると淮南出身とかで、その地方のなまりがあるのかな？
普通語でもなく上海語でもない感じでまったくワケ分からない所が多々あって
せっかくニコニコとお話してくださるのに、残念ながら半分も理解できなかった。
（※ワタクシは上海語は分からないが、相手が話しているのが上海語かどうかだけは分かるようになってマス・・・）

そんなこんなで、意思疎通は完全には叶わなかったのだケド、
笑顔で見送ってくださった老板オジ様。

↑ 奥のニコちゃん系のマークでお顔を隠しているのが老板オジ様☆

コノ後、包丁を止めてわざわざ手を振って見送ってくださいました。
年配の中国人の方って、いい人多い・・・(✿´ ꒳ ` )
日本のニュースで見るよりもこういうほっこりする和み系の出来事多いんだケドな。

コノおじ様のお店は、なんとなく通いたくなる。
でもきっと、いつまでたっても言葉は通じ合えないんだろうな……。

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