劉備を祀った白帝城へ

9月30日

前回から続きマス

下流からさかのぼって見た場合に三峡最後の渓谷となる瞿塘峡を通過すると
間もなく近づいて来たのが、コチラの小島?

緑に埋もれたように垣間見える建物・・・

次の接岸観光地なはずなのに、何故かそのままスルーしていく客船。

なんでー ?(°Д°≡°Д°)? と思っていたら、その後ほどなくして

別の場所の岸に近づいていった。ココは既に重慶市の奉節という地だ。

しかも、完全に接岸するわけではなく、、、
何故か既に停泊していた別の客船の横付けする形で停まった。

コレからの接岸観光はまたオプションで別料金(1人280元)がかかるが、
ワタクシも愉快な仲間ちゃんもとても楽しみにしていた観光地なので
当然参加する!

事前申し込みを済ませた観光希望者がロビーに集められ、
いつものようにグループ分けされて、出発するのだが、

なんと!

横付けした他の客船の船内を通って岸に向かうっ(⑅∫°ਊ°)∫

我々の客船からそのまま隣の客船の廊下をまっすぐに横切り、
外に出られるようになっていた。
寸分たがわずにピタリと横付けするなんて、、、中国人も芸が細かいw

上陸地点の売店などが並ぶ箇所に、きゃわわなパピー
ついつい見とれてグループの和を乱したのはワタクシだ・・・(〃'∇'〃)ゝエヘ

向かうは白帝城だ!と、ソノ前に、、、

まず最初に目に飛び込んでくるのは、コチラの建築物。

三国志にも登場するらしいが、ワタクシはよく分からない。

依斗門
ガイドさんのおっしゃることがよく聞き取れないので
テキトーで申し訳ないが、三国志に登場するくらいだから
相当昔に造られたらしいのが、コノ依斗門だ。

だが、三峡ダム建設によって水没する箇所にあった為に、
解体してココに移設されたのだという。

ていうか・・・なんだかピカピカしてるw
やっぱりアレかね?中国的な気合でやっぱり復元し過ぎちゃった感じ?
明らかにコンクリートとか使ってませんかねぇ……。
どうしてかつての趣きってものを簡単に壊してしまうのか、コノ国は!

そしてとにかく、三峡クルーズは、ダム建設によって水位が変わったことにまつわる
アレコレが多く、、、三峡ダムすごいだろ(ドヤッ!)それに伴う犠牲を忘れるなよっ(キリッ!)
ていうか、やるって言ったら強制的に退去させるんだぜっ(ゴルァ!)
っていう色がそこはかとなく感じられるツアーになっていて、
国民に対するプロパガンダっていう面もあるような気がしないでもない・・・

↑ 外国人から見た素朴な感想デスw

ココをさらっと見学した後はガイドさんに導かれてバス停に。

ここからバスに乗って、先ほど見た小島に移動するっていうことらしい。
たかが5分ほどだが、こうして水没に伴う移住などから来る反発を
地元に仕事を与えることで緩和してるんだろうなぁっていうのが透けて見えるという・・・
(やらないよりは、いいと思いマスっ (`・ω・´)キリッ!)

いよいよ現地に到着して、入口をくぐると、

そこには、雄大な山々をバックに存在感を放つこんもりとした小島。

ソノ小島こそが、白帝城

白帝城までは橋を渡っていく。
かつては、陸続きであったが、三峡ダム建設に伴って水位が上がったために
孤島化してしまったために、コノ橋を新たに設けたそうである。


俯瞰でみると孤島っぷりがよくわかる!(画像は中国のサイトから勝手に拝借)

橋沿いにたなびく旗にはの文字が✨
(コノ写真じゃ読めないじゃんw)

ええ、白帝城三国志マニアにはたまらない場所。

蜀の皇帝、劉備がこの地で没したと言われているのだ。

中国人の間で三国の皇帝の中で最も人気があるのが劉備

橋を渡り終えると、キレイに整備された広場に、、、

諸葛孔明銅像が立っている。

が、、、コレは後回し。とにかく先を急がされるのがツアー旅のツラい所。

広場を周り込むように整備された歩道の先に待ち受けるのは、

階段……(泣)

しかし、体力に自信のない方でもだいじょーぶっ(۶•̀ᴗ•́)۶

ココにも、三峡人家であったような籠担ぎの方々がいる!!
心強い!!・・・勿論有料デスが。

コチラ白帝城の階段は、現存では358段だとか。

まぁ、一応ワタクシ( ´(00)`)でも、上れちゃう段数だが、
三峡ダムが建設される前、つまりは水没して今のような孤島化する前は
コノ3倍ほどの階段を上らなければならなかったそうだ。

三峡ダムが建設される前の三峡クルーズでは、バスなど使わずに
コノ白帝山の真下に船をつけて、1,000段以上の階段を上って観光したという。
358段でへこたれてる場合じゃないわ……。

階段の先にある(どう見ても新しそうなw)門をくぐると、

白帝廟

前漢時代の末にコノ地をおさめた公孫術がココに築城し
彼が白帝と自らを名乗ったことから、後に白帝城と呼ばれることになった、とのこと。

そして、三国時代に呉に敗れた失意の劉備がここで没したとされている。

それにしても、新しい感じがするなー・・・w
↑ こういうことを気にすると中国旅行は楽しめないっ

中に入ると、

 

左右を鶴と龍に守られるように

劉備が祀られている。
(もう、元々ココを築城された公孫術さんって関係なくなってるのね,,,,,)

どうしても、中国のこういうものって、色彩豊かすぎて……。
歴史を経た風合いとか感慨とかそういうのを感じさせないのよね。
劉備達が祀られるようになったのは1,500年代以降ということなので、
充分に古くて歴史を体感できるはずなのに、何故だか安っぽい

 

関羽張飛もお隣に祀られている。目ヂカラ激しい!
そんな関羽張飛の向かいにおわすは、、、

諸葛亮こと諸葛孔明

中国人にも絶大な人気を誇る諸葛孔明だけあって、かなり男前な像になっている。

ま、ワタクシの中でも、、、映画「レッドクリフ」のイメージから

 

諸葛孔明金城武ばりの男前を思い描くわけだけど

ということで、

お隣の廟では、、、

諸葛孔明が祀られておりマス。

さらに隣にある廟には、

奥の寝台に半身を起こす劉備諸葛孔明(左側)に後事を託すというシーンが
再現されているようだ。劉備の寝台の右側に立つのは趙雲

そして、コチラの左側にあるのが、李白の「早発白帝城」の詩。

朝辞白帝彩雲間
千里江陵一日還
両岸猿声啼不住
軽舟已過万重山

学生時代の漢文の授業を思い出させてくれる・・・。

白帝城は詩に詠まれることが多く、沢山の詩や書が展示されている。
ま、無学なワタクシは残念なことにチンプンカンプンだったが、
中国人にとっては有名なものが多いようで、ガイドさんが張り切って説明してくださった。

続いては、

同じ敷地内にあるコチラへ。

 

今までのクルーズ中に何度も目にしてきた懸棺。
棺を崖の亀裂におさめているあの方式を説明・展示している。
遺骨や埋蔵品なども展示されてる・・・

そして、ココ白帝城のもう1つの見所は、先ほど通過したばかりの

瞿塘峡の入口、夔門を望むこの場所だ。

コノ場所は、実は中国在住の方だったらほぼ毎日目にするであろう、、、

10元札の裏面に印刷されている光景だそうだ。

まぁ相変わらず残念なことに、

三峡ダム完成によって水位が上がったために
10元札の裏面と全く同じ光景とは言えないくらいに様変わりしているが。

帰りはなだらかな階段を下りて帰路につくことになった。
恐ろしくしつこい物売りがつきまとってくるが、ひたすら無視。
聞いていると扇子を10本10元で買ってくれとすがっていたりする。
なんだか買ってあげてもいいような気がしてしまうくらいの値段だねぇ…….。
いらないケド。

最後は、最初に見た広場中央にある諸葛孔明像。
とりあえず、諸葛孔明と言えば例の扇、鳥の羽根で出来たあの扇。
コレさえ持たせとけば、あとはどんな顔でも諸葛孔明
って感じね・・・(いいと思いマス!)

後方の石碑には、孔明の出師表の全文が刻まれている。
中国では授業で暗記させられたりするそうだ・・・!

それにしても、今や劉備より諸葛孔明が目立つ白帝城だ。

すっかり日が暮れて来ている。

バス乗り場まで戻る橋を渡っている頃には、ちょうど日没に差し掛かってた。

出た!客船専属カメラマン(笑)

こうして、コノ日の接岸観光は終わるのデス。

・・・つづく


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