オーナーとシェフが太っていたらソコは美味しいお店
10月13日 カンヌ
コノ日の夜は仲間ちゃんと合流して一緒に食事デス。
我々がカンヌに訪れたのは、MIPCOMというメディアコンテンツの国際見本市が
このカンヌで行われていた関連なのだケド、
食事時になると、ソノMIPCOMのために各国から集まった人達で
海岸沿いのレストランがごった返してマスっ。
特に何が食べたいというのもない我々2人は
しばらくお店を物色していたのだケド……。
どのお店も混み合っているし、空いてる店は値段も高いし・・・と
やり過ごしているうちにちょっとはずれた場所まで歩いて来てしまった。
そんな時に出会ったのが、コノお店。
La Rotisserie du Vieux Port
こんなデッブリとしたお腹をした朗らかなオーナーが迎えてくれるお店で、
実は・・・看板らしきものもなくてお店の名前すら、メニューを見るまで分からなかった。
観光客がレストランを探してさまよって、探し疲れたような場所、
海岸沿いから1本入った通りにあるお店だ。
カンヌの海岸沿いのレストランを歩いて探しながらちょっと外れたコノ場所まで
来てしまったのにコレ！と思えるお店がなくて悩んでいた時に、
1本奥の道沿いに見えたコノお店の光に何故か誘われてしまい、
はたまた、この見事なお腹を抱えたオーナーのキャラクターに魅せられて決めた。
コノお店、MIPCOM関係者も観光客もいない。
オーナーの知り合いらしい常連さんらしきお客さんが一組いるだけ。
例のデブっちょのオーナーも久々の新規顧客（観光客）に興奮してるっぽく
テンションが高くて、なんだかいきなり楽しくなってくるお店でゴザイマス。
ココでもラージサイズのビールを注文したらチトびっくりされたケド、
それでも、あの朗らかなビッグサイズのオーナーが明るく注文を受けて下さる。
フランスなんだからワインだろ？みたいな無言の圧力を感じない店でござる。
Assiette de saumon fume,binis et fromage blanc（13€）
前菜は一皿注文して、仲間ちゃんとシェア。
スモークサーモンとチーズがモリモリで、お酒の友❤
サワークリームを使ったソースがとっても美味しいし、
ボリュームたっぷりのスモークサーモンだってやっぱり美味しい！
・・・でも正直、ミニパンケーキはイマイチだった。
なので一瞬、お店のチョイスを間違ったかもね・・・なんてこともよぎったのだケド、
そんな不安は一蹴されることになるのだっ(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧
Carre d'agneau ou cotes d'agneaux,Au ius brun a ail（17€）
コチラは仲間ちゃんチョイスのラムラック！
ものすっごいボリューム！！
勿論、シェアしていただいたのだケド、
何コレうまーーーーーーーーっい⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾！！！
これまでの人生で一番美味しいラム料理だと断言していいっ！！
だって、ここまで柔らかいラムは今まで食べたことがない。
口に入れた時に、今まで感じたことのない程の柔らかいラム肉だったので
仲間ちゃんと一緒に思わず叫んでしまったくらいだ。
ソースは、ニンニクとバタークリームを使ったような味。
これまた非常に相性抜群なもんで、今まで食べたことのないソースの組み合わせにも
驚かされて、同時にそのウマさに悶絶したっლ(´ڡ`ლ)
味の素晴らしさからしても、ボリュームからしても、コレが17€というのは
カンヌの相場から考えると恐ろしいくらいお得で、
この時点で、すっかりコノお店のファンになってしまった。
Pates aux gambas et St-jacques（17€）
これまたすごいボリューム！
↑ だって、こんなにデカイのだwww
でも、驚くのはボリュームだけじゃないのだ。
・・・・激しくウマいっ(° ꈊ °)✧˖°
ソースは海老のワタを使ったようなちょっと濃厚な味で、
中国ではお馴染みの八角も入っているのでちょっと複雑な味ではあるのだケド、
パスタ料理としてはこんな味付けは初めて❤という新鮮さがたまらない。
頭付きの海老も添えられいるけど、身の部分の殻が取り除かれているので食べ易いし、
パスタソースに絡んでいる小さめの海老はそのまま食べられるように
コチラも殻がキチンと取り除かれている。
シェフもまた、でっぶりとしたお腹の持ち主で・・・
しかも家庭のキッチンのようなこんな小さな厨房で、
これだけの細やかな仕事をするんだから、本当にすごいっ☆
コチラのオーナーはコノお店の隣でBarをやっていて、そちらがメインで
レストランの方は”ついで”っぽく見えるのね。
なんせ、Barのテラス席で常連っぽいお客さんと一緒に
オーナーとシェフがタバコとか吸いながら酒飲んでるんだもん。
で、注文が入ると、シェフが「しゃーねーなぁ、仕事かよっ」みたいな感じで
レストランの厨房に入って作ってくれるの。
我々の料理を提供した後はすぐまたBarのテラスに戻って、
常連っぽい人達とタバコ＆酒・・・っていう不真面目なシェフなのw
なのに、ウマいのーーーーーっ(⌯꒪͒ ૢ∀ ૢ꒪͒)
最後にデザートを。
オーナーがしきりに「シャンパンを使ったサバイヨンがおススメ」だって言うのでソレ。
サバイヨンって何w？
こんなのが出て来た。
コレがサバイヨン（orサヴァイヨン？）らしい。（メニューに載ってなかったので値段はよく分からないw）
飾りに載ってるのって、ほおずきだよね？
ちょっと面白い。
注文が入ってから、例のお腹が立派なシェフが「はいよー」とばかりに
隣のBarの席を立ち、シャンパンを冷蔵庫から抱えて厨房に入って行って
作ってくれた出来立てのデザートだ。
表面はカリッとして中はフワフワのメレンゲのドームの中に
甘酸っぱいフワンボワーズが入っていて、シャンパンの風味がそのまま効いてる・・・
なんとも幸せなスイーツ❤
個人的には、甘過ぎるスイーツはあまり好まないのだケド、
フランボワーズの酸味とシャンパンの味が際立つ甘過ぎないコノ味は、
かなりストライクだった！
あのやる気がなさそうに隣のBarのテラスで酒飲んでるシェフが
コレを作り出すというソノGAPがまたニクい。
最後には、オーナーがサービスで、
なんか食後酒を出してくれた。
多分、観光客があまり来ないお店に東洋人が来て
ウマいウマいと騒ぐのが嬉しかったみたいだ。
オーナーと2ショットでパシャリ☆
コチラも思いがけず美味しいお店に出会って幸せ❤
ガイドブックに載ることはないだろうケド、
美味しくて楽しいお店に出会えたコノ日は本当に良い夜になった。
これぞ旅の醍醐味❤・・・ん？仕事か？
まぁ、細かいことはどうでもいい。・・・つづく。
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