日中友好@フィギュアスケート中国杯


土曜日に、上海で行われたフィギュアスケート中国杯を見に行ってきた・・・

早々にチケットを手配すれば良かったのだけど、
1人で見に行くのはなんだか寂しいし、ご一緒できる方を確保してから〜
なんて悠長に構えていて、しかも10月最初から3週間ほど上海から離れていたので
すっかり後手に回ってしまった。
旅行やらなんやら(ソレは後日ブログに書いていくケド)から上海に戻って
慌てて予約を試みたのだが・・・

使ったのは某日系フリーペーパー系のオンライン予約。
希望の日時やチケットの種類を記入して送信したものの、
承りメールすら返って来ないので、非常に不安がつのる。
数日たっても、うんともすんともリアクションがないので
電話してみるのだが、コール音が虚しく鳴り響くばかりで出てくれない。
なんだかストーカーのように、毎日空いた時間に電話を続けていると、
オンライン予約をした1週間後くらいに「奇跡的」に電話に出てくれた!
その相手の方がおっしゃるには、
フィギュアスケートのチケットは手配に時間がかかるので、
 手配が済んだ方から連絡をしていっている。
 現在、非常に申し込みが多いのだが、今週中には手配を完了して
 ご連絡できると思う。」
とのことだった。

ちなみに、当日まで連絡はありませんでしたーーーーーーっ٩(๑`^´๑)۶

今思えば、そもそもオンラインで送付した自分の予約が
受理されていたのかどうかを、その時の電話で確認すればよかったのだが、
その時は残り日数もまだあるし・・・とタカをくくっていたのかもしれない。
いよいよコノ週末とせまった週初め、またストーカー電話をしてみるも誰も出てくれない。

あまり言いたくはないが、非常に使えないのだ。

日本人向けフリーペーパーは、過去にこんな事もあったし
あまり信用し過ぎないようにしていたつもりだが、
チケット手配なんていう、どうせ右から左へ投げるような仕事すらコノ様だ。
あちらさんは、中国語が出来ない日本人を下に見てバカにしてるに違いない。
これは、日本人があまり文句を言わないせいだと思う。
日本人が、それでも日系を頼るからいけないのだ。
最終的には・・・そっちは放っておいて、中国のチケット屋さんで購入した。
なんのことはない。

ネットで注文した翌日には家に届いた。

某日系フリーペーパーの方がおっしゃった、
チケット手配に時間がかかるというのは嘘だったのかね?
(ちなみに、ちゃんと正規料金で購入しておりマス。)

ただ、購入したのは本番の4日前、もうお高い席しか残っておらず、
本来はショート・フリーの両日行く予定だったが、予算的にどちらか一方の絞らなくては
ならず、フリーが行われる土曜日のチケットのみを購入した。

そして迎えたのが当日。
初日のショートプログラムが見られなかったのは残念だ。
男子は、ソチオリンピックの金メダリスト羽生弓弦選手が、2位につけているという。
昨シーズンの圧倒的強さからすると、2位でも意外に感じるほどだ・・・
デカこと田中刑事選手は最下位だという。
女子は村上佳奈子選手が3位につけ、ロシアのリプニツカヤ選手がトップ。

ワタクシのお目当ては、日本人選手+リプニツカヤ選手なので、
最悪は女子シングルの時間に間に合えばいいと思って家を出た。

場所は、上海东方体育中心。
結構寒い日だったので、スケートリンクは寒かろうとダウンジャケットを
着込んだのだが、ソレが暑過ぎることがないくらいの気温だった。

到着した時には、ちょうど女子シングルの1組目の6分間練習が始まっていた。

 

カメラ小僧ならぬ、カメラおじさん(?)が沢山いてビックリ!

フィギュアスケートは初の生観戦でゴザイマスが・・・
下位の選手でもやっぱりすごいデス♪
ジャンプのミスがあっても会場全体で拍手をして盛り上げていくという
応援スタイルも、一体感・ライブ感があっていい♪

それでも、2組目の上位選手が6分間練習に入ると、
やっぱり違う!
素人目にも練習だというのにスピードの違いを感じられるし緊張感が増すのだ。


※写真は一眼レフとかじゃないので、写りに期待しないでくださいませ・・・w

練習中、硬い表情だった村上佳奈子選手。

かっこいい演技だった♪
ジャンプのミスはあったし、本人も満足いってない表情をしていたケド、
生で見ると貫禄すら感じたかっこいいファントム♪

それでもやはり・・・優勝したロシアのトゥクタミシェワ選手はすごかった!


スタンディングオベーションがすごくて、まともに写真が撮れません(泣)

彼女一人が突き抜けてた感じ。
会場の空気が1つになって非常に盛り上がった素晴らしい演技だったので、
この後に滑るリプニツカヤ選手はやりづらいだろうな、と思ったら・・・

やはりプレッシャーになったのかどうか分からないケド、
最終滑走のリプニツカヤ選手はジャンプが抜けることが多くて・・・
表情がどんどん暗くなっていくのが、
見ていてかわいそうになってしまって、涙が出て来てしまった。

それにしても、女子はロシアが1位、2位。
ソチ五輪に向けて強化してたのだろうけど、層が厚くて
しばらくはロシアの時代になるのは間違いない!

そして、男子シングル。

まずは1組目に登場した田中刑事選手。

前日のショートプログラムから順位をあげて8位だったのはご承知の通りだケド、
男子は女子よりも更に迫力がありマス!!!
スピードもやはり上がるし、ジャンプの高さや幅も大きいので
これまた、下位の選手でも魅せられてしまいマス・・・

そしていよいよ、男子2組目
(コノ後起こったことをご存知な方が多いでしょうが、当時の時系列のまま綴っていきます・・・)



羽生選手、キター



デジカメのズーム機能を目一杯使って必死に追う!
一眼レフとかオペラグラスを買っておけばよかったと本気で後悔するくらい、
遠目から見ても釘付けになるオーラをまとっている。



やばい!恐ろしくかっこいい。

6分間練習が始まる前の段階で、すでに闘志に燃えているのが伝わってきた。

そして、6分間練習が始まった。
羽生選手の人気も勿論だケド、中国のエース閻涵選手もコノ組にいるわけで、
会場は練習とは思えない熱気に溢れてた。

男子シングルの上位選手ともなれば、女子や男子の1組よりも更にスピードが上がる!
ズームで追っているとあっという間にフレームアウトしてしまうので、
普通のデジカメじゃとてもまともな写真は撮れません。

ということで、私のカメラでとらえられた羽生選手はこれくらい。
村上選手と同じでワタクシが大好きなオペラ座の怪人の音楽を
使うということなので、それだけでもうれしいのに衣装もステキ過ぎる。

「ヤバいっ、ため息が出る程かっこいい、ヤバい!」とかなんとか
ご一緒していた方と興奮して話しつつ、カメラのズームの調整をしたりしていたので
視線を氷上とカメラを行ったり来たりさせていた。

だから、私はあの衝突の瞬間は見ていない。

私がカメラから氷上に視線を戻した時は、
羽生選手が、倒れ込むところだった。

声にならない悲鳴。
私の周りもソノ瞬間はみんな「ああっ!」とか「ッヒ…」って感じだった。

他の選手が一旦練習を引き上げるまでの時間や救護スタッフがかけつけるまでの
時間がものすごく長く感じられた。
その間立ち上がれない羽生選手の姿を見て、怖くて怖くて仕方がなかった。

なので、救護スタッフに支えられよろけながらも立ち上がったときは
少しだけほっとした。意識があってよかった・・・。

でも、立ち上がった後の氷の上に血痕があって、後ろの列の中国人ファンの女性が
「あ、血が出てるわよ!血が出てるわよ!」と震える声で言うもんだから、
それを聞いてまた怖くなった。

フラフラになりながらカーテンの奥に消えていく羽生選手を遠く眺めながら
「棄権だなー」とか考えていた。

会場にはアナウンスとかは一切なく、そのまま時間が流れていくのみなので
不安で一杯になるし、私の席の周辺には日本から応援にきた
筋金入りのフィギュアスケートファンの方々が沢山いらして、
ムービーで撮影していたたものを見せてくれながら
「閻涵選手が正面から突っ込んで来てるじゃない!しかもあんなスピードで!!」
とか話したり、泣き出したり、震え出す人もいたりしたので、
言葉では言い表せない程のどよんとした空気になってしまっていた。
※実際には、閻涵選手も後ろ向きから振り返って間もなくの衝突だったようだけど、
その方のムービーは羽生選手だけを追っていたものなので、そこに相手が正面から
突っ込んできたように見えていたのデス……。

そんな中、練習が再開されて、出て来たのだ・・・。

こんな痛々しい姿で。
衝突の相手の閻涵選手は出て来ないし、アナウンスもないので、
ワケが分からなくて、隣の席の初対面のおばさまと
「出るんですかね?どうなってるんですかね?」とか話していた。

練習中のジャンプはうまくいかないし、飛ぶ度にフラフラしているのに、
あちこちを指差してジャンプポイントを確認していた(?)様子から
棄権する気がないんだと思って、それもまたなんだか怖かった。

隣のおばさまも「棄権して、無理しないで病院に行ってー。」とか
震える声でつぶやいてるし、会場全体が不思議なムードに包まれていたと思う。

私自身は、かなり複雑な気持ちでいた。
棄権した方がいいような気がするのは勿論だケド、
コノ日の一番のお目当てが羽生選手でもあるから
その演技を見ることが出来ないとなると、寂しい気持ちもあった。

そして、相変わらず何のアナウンスもなく競技がさくさくとスタートしたので
閻涵選手が出て来た時にはビックリした。
再開された6分間練習にいなかったし、日本でテレビ中継を見ている友人に
聞いたら、「閻涵選手は棄権した」とのことだったし。
(こういう情報って、会場では知らされないのね……。)

閻涵選手、大歓声でした・・・。

そして、閻涵選手の後に滑り終えた羽生選手。
不謹慎だケド、頭部に巻かれたテーピングが、
演技中はファントムの仮面のように思えてしまってドラマチックだった。

降り注ぐぬいぐるみの嵐も本当にすごかったデス。
前方の席にいると、頭上を飛び超えて舞っていくのね、ぬいぐるみが。
日の丸が揺れ、大歓声と拍手で、会場全体がトランス状態のようになってた。

そんな会場の雰囲気も点数に多少の影響を与えたような気がする。
点数が出て泣き崩れた羽生選手を見て、こちらの涙腺も決壊してしまった。

そんな雰囲気の中、最終滑走を滑ったロシアの選手のメンタルはすごかったと思う。



・・・そして、コノ日最も印象的だったのは…….。
実は、私の後ろの列で応援していた中国人ファンだ。

羽生選手が衝突後に姿を表した時に、カタコトの日本語で

「ハニュ、カンバテ!!!」と叫んでいた。

きっとコノ日の為に勉強したのであろう日本語がハンパなく可愛くて、
羽生選手と同じ日本人であるというだけの私でもとても嬉しかった。
ましてや、今回の衝突事故の相手は中国のエース選手なのに・・・。

閻涵選手へのエールや、演技後の歓声・拍手もものすごかったが、
羽生選手への歓声の方がより大きかった。
確かに観客は日本人も多かったケド、絶対数では当然中国人の方が多かったのに、
演技後の羽生選手への歓声はコノ日一番の大きさだった。

感動は国境を超える、きっともっと仲良くなれる。

と、上海の小学生から「日本鬼子」と言われたことがある私が言ってみる(笑)

・・・羽生選手、閻涵選手が大事に至りませんように。



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